家族(子供や妻、夫)にコーチングを使うには、以下の理由により難しい面があります。
1.子供の場合:質問をしても、子供はまだ考える力を持っていない。
2.妻、夫の場合:自分はコーチングされていると警戒してしまう。
ではどうしたらいいのでしょうか?
家族に抵抗無く使えるコーチングのスキルとして、「提案」を使えばいいのです。
提案は、自分の考えを相手に伝えながら、選択肢を相手に与えるスキルです。
なかなか学校に行く仕度をしない子供に対して、「指示」、「提案」した場合の違いの例です。
@指示の場合
このように親から指示された子供は、文句を言われた、怒られたという気持ちになります。
子供は不愉快な思いをし、ストレス、反発心を抱えることになります。
A提案の場合
このように提案すれば、子供は文句を言われた、怒られたという気持ちにはなりません。
提案は、「早く学校に行く仕度をしてほしい」という自分の考え伝え、子供に取るべき行動を自ら
選択してもらう質問型のコミュニケーションです。
子供は、「早く仕度をしたほうがいい」という言葉に勧誘され、学校に行く仕度をしても、「早く仕度
をする」という行動を自ら選択したので不愉快な思いをしません。
指示強制された行動は、ハッピーではなく、自ら選択した行動はハッピーです。
同じ行動でもそれに至るプロセスの違いで、精神状態や意欲に雲泥の差がでます。
提案であれば、妻や夫に「自分はコーチングされている」という警戒を与えず使えます。
家族のコーチングには「提案」を使い、円満な関係を築いて下さい。
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