
御茶ノ水のマザーズ・カウンセリング・センターで行われた「心の病の症状と病理」というタイトルの講演会(講師:精神
科医 山中正雄氏)を聴講し私は心の病について、2つのことを新たに知ることができました。
1つ目は、心の病を持った人が「暗く落ち込んだ状態」から「楽しそうな状態」になったからといって必ずしも回復に向かっ
ているとは限らないということです。
「楽しそうな状態」になるということは、罪悪感がまったく無くなってしまい、「自分のやりたいことをやっていいんだ」という、よ
り悪い心理状態になっている場合もあるそうです。
「暗く落ち込んだ状態」は、罪悪感があり、その結果自分を責めて落ち込んでいるので、罪悪感が無く「楽しそうな状
態」より、健康な状態に近いそうです。
私達は、「楽しそうな状態」になった=症状がよくなったと思いがちですが、本当に回復した結果そうなったのか、更に症
状が悪くなったのか見極めが大切なのです。
2つ目は、「引きこもり」に関してです。
私は講演会を聴講する前までは、「引きこもり」の人は、考えることが嫌になって、何もやる気がしなくなり、家に引きこも
っているのだと思っていました。
しかし、先生の話によると考え過ぎてしまうがゆえに「引きこもり」になってしまう方もいるとのことでした。
いつも頭の中で考えが堂々めぐりし、考えをまとめることができないゆえに行動できずにいるのです。
そのような方は、自分の考えを他人に話すことにより、頭の中の交通整理をしていく中で、「引きこもり」から脱出するきっ
かけが見えるのではないかと思いました。
「引きこもり」の方が多い今の時代、カウンセラーの傾聴が、そのような方々の助けになると思います。そいう意味でもカウ
ンセラーが多く求められている時代になっていると強く思わされました。
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